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  • 思いを届けるお手伝い。『ピカッ、ドーン!!(原爆)九死に一生を得た一銀行員の記録』

     昨日の京都市内は強い雨が降り続きましたが京都佛立ミュージアムには10人近くご来館いただきました。これほどの悪天候の中のご来館。今日は、朝までの雨がうそのように雨もあがり蒸し暑い京都が戻ってきました。


    終戦70年特別展示『トランクの中の日本〜戦争、平和、そして佛教〜』注目の高さを感じます。

    今回の展示は、『トランクの中の日本』の編集者である大原哲夫氏のご協力なしに実現はありませんでしたその大原氏が編集協力をされている『ピカッドン(原爆)九死に一生を得た一銀行員の記録』という体験記録もミュージアム受付で販売させていただいています。

    この著書は、広島原爆を体験された熊巳武彦氏が著された体験記録です。三菱銀行広島支店の銀行員だった熊巳氏は、昭和20年(1945)8月6日原爆に遭遇。運よく九死に一生を得ました。市民の血液である銀行の再建に力を尽くしました。

    三菱銀行退職後、昭和63年(1988年)80歳の時に広島での自らの被爆体験をもとに「核」の脅威を訴え、二度とこのような悲惨な戦いが起こらないことを祈る思いで本書を執筆し、知人、親戚に寄贈しました。

    その後、平成5年(1993)85歳を機に、一部修正し英語の翻訳本とともに友人であり当時の内閣総理大臣であった福田赳夫首相はじめ、政府高官はじめ各国大使館など、国内外の関係各所に寄贈。平成7年(1995)87歳、東京、東中野で永眠されます。

    今回は、熊巳氏が執筆された毛筆の原本を和とじの復刻版として再刊。さらに普及版として活字に起こしたものと英訳版を再刊しました。これらは非売品として熊巳家から内閣総理大臣、政府高官、在日各国大使館、地方自治体、教育委員会、国内外の研究機関などの寄贈されます。

    この寄贈のお手伝いを京都佛立ミュージアムでさせていただいており、現在発送準備中です。
    先日は、熊巳武彦氏の甥御さんにあたる熊野様がご来館くださり、打合せをさせていただきました。同時に展示もご覧いただくことができました。運営委員、ボランティアスタッフも熊巳氏や平和への祈りを胸に発送作業を進め、熊巳様やこの著書に携わった多くの方の思いをしっかりとお届けしたいと思います。

    京都佛立ミュージアムでご覧いただくことができるのは、普及版となります。こちらは中高生でも読みやすいように毛筆の原本を活字に起こし現代用語にあらため、脚注をつけられています。

    戦後70年を機に刊行されましたので、多くの方に読んでいただきたいと思います。


    『ピカッ、ドーン!!(原爆)九死に一生を得た一銀行員の記録』
    著者 熊巳武彦
    編集・発行 大原哲夫編集室
    印刷 大日本印刷株式会社
    刊行 2015年6月30日
    判型 活字普及版A5判変形 ソフトカバー96頁(写真入)
    価格 本体1400円+税

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